小さい頃に両親が離婚したため、長らく会っていなかったのですが、20歳を過ぎた頃1ヶ月だけ一緒に暮らしました。ただ、父はアルコール依存症を患っており、その事で私の精神的にも、とても一緒に暮らせる状態ではありませんでした。私は逃げるように実家へ戻り、再び父とは疎遠になりました。その後、父は自宅で独り亡くなりました。
夏場という事もありかなり酷い状態だったようです。その事を思うと、あの時逃げなければ…と後悔の念でいっぱいになります。もう遅いとは理解しているのですが、今から父の為に私がしてあげられる事は何かありますでしょうか？（２０代・男性）
西永 亜紀子（にしなが あきこ）
50代 和歌山県出身
大変なご苦労があったと拝察いたします。
事情を詳細に把握できませんのでいただいた情報からのお話しとなりますが、お父様と距離を置いて生活されたことは間違いではなかったと思います。それは「逃げた」のではなく、共倒れしないための方法だったのだと私には感じられました。
そうは言っても、お父様が独り亡くなられた事について「何かできたのでは…」と思われるのもやはり肉親であるからでしょう。とても大切な気持ちだと思います。
今からできる事は、仏さまとなられたお父様の事を偲びつつ、仏前に手を合わせる事だけだと思います。それはお父様のためというより、後悔の念を抱える相談者様のためにお父様が差し向けてくださった事とも言えるでしょう。