未解明の謎も多し? 築地本願寺に隠された動物たち6選【インスタ映え】

「平安神宮」や「祇園閣」「一橋大学兼松講堂」などを手掛けた建築家・伊東忠太の設計によって、1934年(昭和9年)に建築された現在の築地本願寺。インド等アジアの古代仏教建築様式で建てられた建物は、一般的に想像される日本のお寺のイメージとはかけ離れたものではないでしょうか。

実は、伊東忠太博士は、大の妖怪好き・動物好きでも知られており、築地本願寺にたくさんの動物の彫像などを残しています。ただ、その全貌はいまだ明らかにされていません。そこで、今回は映えスポット企画第2弾として、築地本願寺に隠れている謎めいた動物たちをご紹介します。

① 玄関でお出迎えするのは、荘厳な有翼の獅子

築地本願寺に入って正面に見える大階段。その左右にいるのがなんとも立派な獅子です。翼を持ち、空に向かってそびえる姿はどこか頼りがいを感じませんか?

後ろ姿は、どことなくキュート! くるんと丸まった尻尾もチャームポイントです。

② 仏説にも登場する、ありがたい動物・孔雀

築地本願寺の中でも、特におしゃれで思わず写真を撮りたくなってしまうのが、2階にある向拝(ごはい)。こちらにも何匹かの動物を見ることができるのですが、その一つが孔雀です。

実は、そこにある動物が、どういう意図で選ばれたのかは、いまだによくわかっていません。ただ、どれもインドの仏教に関連する動物ばかりなので、おそらく伊東忠太がお経などから選んだ末、これらの動物が彫られたのではないかと考えられています。

③階段途中で遭遇するのは、 リアル過ぎる馬と獅子

孔雀のある階段を下りていく途中には馬と獅子が並んでいます。この馬を正面から見ると、今にも走り出しそうなリアルな表現になっています。

しかし、築地本願寺職員のおすすめは、実は正面ではなく、後ろから見る姿。馬と獅子が並ぶお尻は、なんとも言いがたいかわいさがあります。

④ 見過ごし注意! 来館者を見下ろす2匹のお猿たち

階段を下りている時にふと壁を見上げると、壁に沿うように2匹の猿が私たちを見下ろしています。ここは猿単体ではなく、壁に沿って木のようなデザインが猿とともにデザインされており、まるで本物の木の上から猿が見下ろしているようなリアルな意匠となっています。

何気なく階段を上っていると、うっかり見過ごしてしまうので、ぜひご注意あれ!

⑤ 温かみのある目元に癒される!

象は仏教にとってとても崇高な生き物。お釈迦様のご生母摩耶(マーヤー)夫人はなかなか子宝に恵まれませんでしたが、ある日天から白象が降りてくる夢を見た後、懐妊されたそうです。そう思って、この象を眺めていると、優し気な目元に、どこか母性のある温かみを感じて、心が癒される気がします。

⑥ 発見されたばかりのニューキャラクター・ヤモリ

最後の動物はこちらのヤモリ(カメレオンという説もあり)。このヤモリは、実は近年まで見つけられなかった職員もいるほど探すのが難しい場所にあります。気になるその場所はサービスデスク入り口の右手壁際。見上げてみると、白いヤモリを2匹見つけることができます。

白い壁に白いヤモリとは、なかなか気づかれないのも納得ですね。まさに伊東忠太博士の遊び心を感じさせます。

今回ご紹介した動物はここ! 館内マップ

いかがだったでしょうか?

築地本願寺には、妖怪や動物が大好きだったことでも知られる伊東忠太博士の遊び心を詰め込んだ動物たちが、あちこちに隠れています。なかには、何の動物なのか、いまだに正体不明のものもあります。さらに言えば、まだまだ発見されていない動物が隠れている可能性も……。ぜひ、みなさまも探してみてくださいね!

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