【くらしの仏教語豆事典】
一蓮托生(いちれんたくしょう)
同じ蓮華の上に生まれたい テレビの時代劇などで、よく悪者同士が仲間割れして、自分だけが捕らえられそうになると、仲間やまわりの者に[こうなりゃ一蓮托生だ]などと語る場面があります。みなも同罪だ、運命をともにするぞ、という…
同じ蓮華の上に生まれたい テレビの時代劇などで、よく悪者同士が仲間割れして、自分だけが捕らえられそうになると、仲間やまわりの者に[こうなりゃ一蓮托生だ]などと語る場面があります。みなも同罪だ、運命をともにするぞ、という…
Welcome, to a Buddhist movie.「仏教と関わりがある映画」や「深読みすれば仏教的な映画」などを〝仏教シネマ〟と称して取り上げていくコラムです。気軽にお読みください。 西川美和監督 2021年日本…
俳句では春の季語 「暑さ寒さも彼岸まで」「ひがん花」「ひがんだんご」などと、彼岸は昔から日本人に親しまれてきた国民的行事です。 春分・秋分の日を中日とし、その前後一週間のあいだ、寺々では彼岸会えという法事が勤められ、…
落語は仏教の説法から始まりました。だから落語には、仏教に縁の深い話がいろいろあります。このコラムでは、そんな落語と仏教の関係を紹介していきます。 演題 小言念仏(こごとねんぶつ) ある家の主人、毎朝お仏壇にお参りしてい…
強情な態度≒耐え忍ぶ姿 阪神・淡路大震災のとき、ワシントン・ポスト紙は「多くの被災者のキーワードはGAMANだ。GAMANとは困難に耐える意味の日本語で、ここでは大切な美徳なのだ。市民たちはお互いに、我慢、我慢と助け合…
仏教は「評論」ではない だから理屈で考えない 仏さまの話は、人間の理屈で考えると納得できないことがあります。 以前、門徒さんのお宅にお参りに伺った時の話です。一緒に『讃仏(さんぶつ)偈げ』というお経の一節を唱和しました。…
修行苦に屈して心が退くこと 退屈といえば、何もすることがなく、ひまをもてあますことを意味する言葉として、日常よく使われています。あくびの一つも出そうな情景です。退屈しのぎという言葉もあります。 しかし、退屈は、もと…
「仏教と関わりがある映画」や「深読みすれば仏教的な映画」などを 〝仏教シネマ〟と称して取り上げていくコラムです。気軽にお読みください。 『37セカンズ』 HIKARI監督 2020年日本作品 タイトルの37セカンズ=…
NHKワールドTVでもおなじみのミッシェールさんが初めてであう仏教の文化や習慣を、浄土真宗本願寺派僧侶の南條了瑛さんと共に英語で解説していきます。 Michelle: Speaking of Bon Dancing, m…
メイド・イン・寺院だった食べ物 寒いですね。湯豆腐が恋しくなります。 豆腐といえば、高野(こうや)豆腐、南禅寺(なんぜんじ)豆腐、空也(くうや)豆腐などと、何となく仏教に関係があると思いませんか。 豆腐が仏教語とい…
誤解して使っていませんか? 「この一敗で、自力(じりき)優勝の道は絶望ですね。あとは、他力本願に頼るしかないですね」 スポーツ報道でよく聞かれる話です。 この場合、これからいくら勝ち続けても優勝はできない。今度は相手…
落語は仏教の説法から始まりました。だから落語には、仏教に縁の深い話がいろいろあります。このコラムでは、そんな落語と仏教の関係を紹介していきます。 演題 堀の内 そそっかしい男がいました。歩いていて体がかたむくと思ったら、…
仏教の真理のひとつ 「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常の響きあり」 『平家(へいけ)物語』の語り出しの有名な一句です。 インドの祇園精舎には無常堂があり、その四隅の軒(のき)にさげられている鐘は、修行僧…
Welcome, to a Buddhist movie.「仏教と関わりがある映画」や「深読みすれば仏教的な映画」などを〝仏教シネマ〟と称して取り上げていくコラムです。気軽にお読みください。 映画「スポットライト 世紀の…
特に強力な煩悩のひとつ 言っても甲斐かいのないことを、くどくどと言って歎(なげ)くことを「愚痴をこぼす」といいます。 そして、よく愚痴をこぼす人を「あの人は愚痴っぽい人だ」ともいいます。 愚痴という字を見ると、「愚…
単なる偶然ではない出会い 「袖振(そでふり)合うもタショウの縁」 傍線の部分を漢字で書け、という問題が出ました。 その解答には「多少」が圧倒的に多かったそうです。 正解は「他生」です。辞書には「多生」というのもあり…
コロナ禍で、スポーツやエンターテインメントの意義やあり方が問われています。その中で、今後、スポーツの立ち位置はどう変わっていくのでしょうか。そんななか、画期的な取り組みを多数行ってきたのが、今年6月まで日本フェンシング協…
カルシウムを加えればあの飲物 「ホームランこそ野球の醍醐味だよ」と、何ものにもかえられない楽しさ、真骨頂、妙味を醍醐味といっています。ゴルフの醍醐味、スキーの醍醐味という具合です。 『涅槃経(ねはんぎょう)』に、「五…
落語は仏教の説法から始まりました。だから落語には、仏教に縁の深い話がいろいろあります。このコラムでは、そんな落語と仏教の関係を紹介していきます。 愛宕山(あたごやま) 今回の落語は、春の行楽に愛宕山へ登る話です。落語の舞…
落語は仏教の説法から始まりました。だから落語には、仏教に縁の深い話がいろいろあります。このコラムでは、そんな落語と仏教の関係を紹介していきます。 演題 お見立て お墓参りの話です。吉原に来た客が、お気に入りの花魁(おい…