故人の生前の好物を仏壇に供えたいと思うことがたびたびあります。
やはり精進でないといけないのでしょうか。（50代・女性）
藤井 諦伸（ふじい たいしん）
20代 埼玉県出身
お供え物を供えることもひとつのご縁づくり
お供え物、つまり「お供物」に関する質問ですね。
実は、「法式規範」という仏壇やお内陣、服装などお勤めや荘厳に関する事柄を定めたものがあります。その中には、お供物というのは、「供物は、尊前(仏さまの前)に供える餅・菓子・果物などをいう。」とあるんですね。
浄土真宗では、亡くなられた方を機縁としてお念仏申させていただくこともひとつの縁であると考えております。故人様が生前好きだったものをお仏壇に供えていただくことは、みなさまがお念仏申すご縁づくりになるのではないでしょうか。ですので私個人としてはお仏壇に供えていただいて大丈夫だと考えております。
浄土真宗とは、亡くなった方々だけではなく今を生きる私たちのみ教えです。さまざまなご縁で、一緒にお念仏申す日々を送らせていただけたらと思います。