世界から戦争がなくならないのはなぜだと思いますか？また、僧侶の方々はそのような世界にどういう態度を取るべきだと思いますか？ご意見を伺いたいです。（20代・男性）
青木 永生（あおき ようせい）
30代 栃木県出身
テキもミカタも同じ人間である
先日、たにかわしゅんたろう作『へいわとせんそう』という絵本を子どもと一緒に読み深く感動しました。この絵本、平和と戦争の様子を描いた絵が対比されながら話が語られているのですが、最後の数ページをめくっていくと心にグッとくるものがあります。
描かれているのは平和のページも戦争のページも同じ絵です。同じ人間、同じ風景、同じ赤ちゃんの絵が並びんでいて、テキとかミカタとか呼び名がついても同じ人間であることに変わりないということが表現されています。
誰だって自分の家族や自分の住んでいる町が奪われて、それで構わないという人間はいないと思います。同じ人間どうしが命を奪い合っていく戦争。いかなる理由があってもあってはならないことだと思います。