築地本願寺で、大きな法要の時に三色幕がかかっていますが、五色幕のように色の意味はあるんですか?
藤井 諦伸(ふじい たいしん)
20代 埼玉県出身
意味は五色幕と同じ
三色幕は青(緑)、赤、白の三色ですが、意味は五色幕と同じになります。
青(緑)は、仏陀の頭髪の色で、心乱れず力強く生き抜く力「定根」を表しています。赤は、仏陀の血液の色で、大いなる慈悲の心で人々を救済する止まることのない働きである「精進」を表しています。白は、仏陀が説法をされる歯の色で、清純なお心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める「清浄」を表しています。
浄土真宗本願寺派の本山である西本願寺では、1911年「宗祖大師650回忌大遠忌法要」の際に「米国・清国その他、海外居住信徒から寄進された青赤白三色の鍛子慢幕を張りめぐらせ」と、この時に初めて三色の幕が用いられることになりました。それが現在に至っているようです。