亡くなった姉と会いたいです。

どうかもう一度会いたい、お気持ち大変よくわかります。
ただ、受け入れにくい現実ですが、私たちは亡くなった方々と、再び今生で会うことは出来ません。それがお釈迦様が我々に教えてくださっている「物事をありのままに見ること」なんだと思います。ただ、阿弥陀如来という仏さまの み教え を聞かせていただくと、少し違った出遇い方が出来るかもしれません。
阿弥陀如来という仏さまは、「南無阿弥陀仏」と自身の名前を呼ぶ者は、誰ひとり取り残すことなくお救いくださる仏さまです。そして、この世の縁尽きたときには、お浄土へすくい上げ、私たちを仏に成らせてくださる仏さまであると、お経には説かれています。お浄土で仏となった方々は、再び私たちの世界に還ってきて、いろんな方法を使って、私たちを阿弥陀仏の方向へ向かせよう、向かせようと働きかけてくださるんだそうです。難しい言葉で「還相」の働きといいます。
私は父が亡くなるまで、なかなか仏さまに出遇うことはありませんでしたが、父の死をきっかけに仏さまの話を聞いたり、お念仏するようになりました。私はこれが父の仏さまとしての働きであるととらえています。阿弥陀如来のお浄土に往生され、仏として今まさに私に働きかけてくれているんだと思います。そう感じると、自分で称えているはずのお念仏が、どうもただの言葉じゃなくなった気がするんですよね。私のお念仏の中にはいつも父がいてくれるような気がして、お念仏する度に、父に出遇える気がして。実際に会えたわけではないですが、そんな気がするんです。
質問者様が私に質問してくださったのも、ご往生された方の働き、ご縁かもしれません。質問者様がお姉様をご縁としてお念仏させていただく事があれば、きっともっと近くに感じることが出来ると思いますよ。