2018年に父を亡くしました。

2018年に父を亡くしました。
亡くなる前に父がベッドに横になっている時、天井に向って何かを指さし、口ずさんでいました。誰も何を言っているのかわからなかったのですが、私はお浄土から仏様が迎えに来ていて父にだけ見えているのではと思いました。今でも時々考えてしまいます。私の思い違いでしょうか?
父は浄土真宗のお寺の子で、子供の頃に法名を頂いたそうです。(50代・女性)

戸見嶋 淳昭(とみしま じゅんしょう)
40代 山口県出身
もしかしたら…

2018年にお父さまを亡くされたとのこと、おさみしいことでございます。

亡くなる前にお父さまが何か口ずさんでおられたとのことですが、実際のところはやはり、亡きお父さまにしかわかりません。ただもしかすると、何か人智を超えた力というものは、あるのかもしれませんね。

実は浄土真宗では魂の存在や、霊となって誰かが帰ってくるといった考え方はいたしません。ただ、世の中には今回のあなたのように「何か不思議なこと」を感じる方もいれば、逆に「自分の見たもの以外は信じない」「科学で証明できないものは信じない」という人もいて、いろいろな考えをお持ちの方がいらっしゃいます。ですから今回のことも、もしかしたら…とも思います。お父さまのところにも、本当に仏さまがいらっしゃっていたのかもしれません。
話は少しずれましたが、浄土へ旅立たれたお父さまは法名をお持ちだったとのことですから、口ずさんでいたのは、「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」のお念仏だったかもしれませんね。そんなお父さまは、今度はご自身が仏となって、こちらの世界に戻ってきてくださいます。

ぜひご家族皆さまで仏さまへお手を合わされ、日々を暮らされることを願っています。

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