心からありがとうの気持ちが持てなくて人間関係が悪化しています。口だけのありがとうなので相手の恩を仇で返して傷つけたり不快にさせてばかりいます。
仏教では知恩の心になると報恩になり感謝の気持ちが芽生えると聞きました。
恩知らず、仇で返す心のものから恩を石に刻むような恩を強く感じる人間になってこれからの人生恩返しのできる人生歩みたいです。よろしくお願いいたします。(30代・女性)
戸見嶋 淳昭(とみしま じゅんしょう)
40代 山口県出身
「有難し」の心
「ありがとう」の言葉が口をついて出る時って、どこかに相手のことを思っているから出てくるんだと思います。
「ありがとう」は漢字で書くと「有難し」、あることが難しいと書きます。いつもの出来事、例えば人との関係でも「当たり前」だと思っていると「ありがとう」の言葉は出てこないと思います。すべてのことにおいて、「当たり前」はないんです。「有難し」の世の中だからこそ、「あることが難しい」からこそ、今のあなたがいて、私たちがいます。
心からでなくても、「有難し」の心と、そして今この場にいること、生かされているということに感謝の想いをもって、日々の暮らしを送りたいですね。