携行本尊をお迎えしたので御守りは処分すべきですか?

私は築地本願寺で西本願寺の在家免物の阿弥陀如来の絵像の携行本尊をお迎えした者です。神社の御守りも持っていますが、携行本尊をお迎えしたので御守りは処分すべきですか?(男性)

奥田 章吾(おくだしょうご)
20代 北海道出身
お守りが必要とならない人生

この度はご本尊をお迎えになられたとのこと、誠におめでとうございます。何よりも尊いご縁であり、喜ばしいことでございます。

ご質問いただいた神社のお守りについては、「頼りとせず、否定せず」というのが浄土真宗のみ教えを聞く者の姿勢だと思います。仏教では、私たちの命は必ず終わると聞かせていただきます。しかし、私たちの命が終わるのはいつかわかりません。明日かもしれないし、もしかすると今日かもしれません。そんな時、「私は死んだらどうなるのだろう?」という疑問が浮かび上がってくると思います。お守りにはさまざまな種類があり、しばしば私たちはそれを頼りとして人生を歩もうとしますが、この究極的な疑問についてお守りは答えをくれません。
浄土真宗のご本尊「阿弥陀如来」さまは、そのような私たちをご覧くださり、「その命を虚しく終わらすことはできない」と、お浄土という世界をご用意してくださいました。そのおはたらきによって、私たちはこの世での命が終われば、お浄土に生まれさせていただくのです。こう考えると「私は死んだらどうなるのだろう?」という一番の疑問が解決されてゆくのではないでしょうか。

そのため、「お守りは処分すべき」とまでは言えませんが、浄土真宗のみ教えを聞く者はこの命の究極的な疑問が解決されておりますから、お守りが必要とならない確かな人生を歩ませていただけるのではないでしょうか。

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