また年を迎えました。新型コロナウィルス罹患しながら、自分が罹患し辛いのがわかりましたが病には無力で何も出来ない私がいる事に痛感するだけでなく、そんな中でも自分中心の自分の心に嫌気がさします
こんな奴がなんで生きているんでしょうか?(40代・男性)
安邉 泰教(あべ たいきょう)
40代 山口県出身
決して見捨てない
新型コロナウィルスの蔓延から3年が過ぎました。日本では3千万人以上が感染し、私自身も昨年秋に罹患しました。相談者さまも罹患され、辛い思いをされたことでしょう。今は誰が感染してもおかしくはない状況ですね。
コロナに限ったことではありませんが、病気になればお医者さんに診察してもらい、病気に合った薬を出していただきます。仏教を開かれたお釈迦さまは、「応病与薬(おうびょうよやく)」といって、悩みや苦しみに応じて適切な教えを説かれ、寄り添っていかれました。
自己中心的な考え方ができない私たちを仏教では凡夫(ぼんぶ)といいます。仏さまは、そんな生き方しかできない私たちを決して見捨てることなく、「あなたのことが心配です。放っておけない。」と一人ひとりにはたらいてくださいます。いのちの尊さに優劣をつけない仏さまのお慈悲の心に触れ、これから生きていく活力にしていただければと思います。