10年ほど前、バイト先の先輩に「どこまでバカなんだよ。」と言われたことを思い出して、今でも涙が止まらないことがあります。「どこまで」という言葉からは、「今までもずっとバカだと思っていたけど、想像以上にバカで、いったいどこまでバカなんだろう」と思ったことが推測されます。当時の状況や自分の性格からして、言い返したり私が傷付いたことを伝えることはできませんでした。そんな酷いことを言えてしまうあの人が、私が今でも辛い思いをしていることを知らずに生きていると思うと悔しいです。(30代・女性)
最初に残念なことをお伝えします。
バイト先の先輩は今頃、美味しくパフェを食べているかもしれません。逆にものすごく悲しみの底にいるかもしれません。ただ確実なのは「どこまでバカなんだよ。」と言ったことは忘れています。人の口は恐ろしいものです。
今、SNSなどでは、その「人の口の恐ろしさ」というもを多く見ることができます。この人の口から出てくる嫌な言葉、すなわち悪口ですが、お釈迦さまはこの悪口への対応として「贈り物は受け取らなければ、その贈り物は相手の手元に残る。悪口も受け取らなければ、相手の所に残る」とお示しくださいました。
今でも10年前を思い返して嫌な思いをするかもれません。でも、今からでも受け取るのを「やーめた!」とすれば、「どこまでバカなんだよ。」の言葉はバイト先の先輩の自己紹介となります。
パフェを食べているか、悲しんでいるかはわからない先輩ですが、少なくとも「どこまでバカなんだよ。」といった事を忘れていたとしても、「どこまでもバカです」を自己紹介と掲げる先輩であることは間違いありませんので、どうぞ優しい目で見てあげてください( ・`ω・´)