帰敬式で頂いた、西本願寺の式章を、他の神社仏閣にお参りする時に、着用しても良いものですか?宗派が違うので、やめておいた方が良いですか?
教えを頂戴したく、宜しくお願い致します。(60代・男性)
柳田 直道(やなぎだ じきどう)
30代 山口県出身
門徒の正装
式章は、時代劇などでも目にする「肩衣」(かたぎぬ)という礼服に由来があります。この「肩衣」は、江戸時代より仏さまへお参りする際の最上の敬意を表す服装とされ、今日でも寺院の法要等で着用することも珍しくありません。
私ども浄土真宗本願寺派では、古の伝統を重んじつつも、社会やライフスタイルの変化を踏まえ、1932(昭和7)年に現在の式章を門徒の正装として制定いたしました。
上記の通り式章は浄土真宗本願寺派門徒としての仏事にかかる正装ですが、他の宗派や神社においては、場合によっては不適切とされることがあるかもしれません。そのため、お参りする宗教や宗派に応じて適宜決めるのがよろしいかと思います。
もし、着用するか悩んだ場合は、お参り先の寺院や神社へ事前に問い合わせするのもよいのではないでしょうか。