どうしたら明るい発想に転換できるのか

休みになると早く目が覚めて色々なことを考えてしまい気分が下がります。先を考えると暗くなるような話題ばかり。性格は変わらないと思いながらも嫌になります。
どうしたら明るい発想に転換出来るのか。はぁ(40代・男性)

奥田 章吾(おくだ しょうご)
20代 北海道出身
同じものでも違うように見える

仏教の考え方の一つ『唯識』に「一水四見」という言葉があります。
例えば、コップ一杯の水があったとします。ある人には綺麗で美味しそうな水に見えますが、ある人にとっては得体の知れない透明な液体に見えるかもしれません。魚たちにとっては、住み家に見えますし、鬼にとっては燃え上がる膿に見えます。つまり、同じものでも立場や心の持ちようによって違うように見えてくる、という意味の言葉なんですね。
私にも嫌いな人がいて悩むことがあります。ですが、私にとって嫌いな人は、ある人にとっては、かけがえのない大切な人なのです。このように、この世界には「嫌いな人が存在している」のではなく、「その人を嫌いだと思う自分が存在している」という見方ができるのが仏教です。苦しいこと、悩みごとがあった時も、自分の見方を変えてみることによって、見える世界もまた変わっていくのだと思います。
とは言え、悲しいニュースを聞くとやっぱり辛くなる自分がいるのも、また真実ですね。どうすればより良い世界になるのか、私も同じく悩んでおります。

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