突然人事異動を言い渡され不安と恐怖しか思えません。今まで頑張れたのは仲間がいてくれたから。けど次は一人。前職で人間関係で潰れた事が甦る。前回は逃げて後悔したんで逃げたくない。
一人いて思わば二人と思へ云々を思いながら頑張るしかないかと。（40代・男性）
戸見嶋 淳昭（とみしま じゅんしょう）
40代 山口県出身
報恩講の歌
「一人いてしも喜びなば、二人と思え二人にして～ その一人こそ親鸞なれ」報恩講の歌ですね。
私も10数年前、ここ築地本願寺に配属になったことを思い出します。前評判ですごく厳しいところと聞いていたので、「自分はここでやっていけるのか」とすごく不安になりました。
新しいところで、知り合いもいなくて、一人になるのは不安ですよね。でも、新たなところでは新たな出会いがあり、新たな発見があるかもしれません。また、困ったときにはかつての仲間が駆けつけてくれるかもしれません。かの孔子も「朋遠方より来るあり、また楽しからずや（志をともにした仲間は、何をおいても駆けつけてくれる、何と楽しいことではないか）」という言葉を残しています。
ご存知かもしれませんが、質問文にもある「報恩講の歌」は、「あなたは一人ではない、いつもご一緒くださる方（親鸞聖人）がいるよ」、という歌です。
どうかそのことを心にお持ちいただきながら、新しいところで精進されますよう陰ながら応援しています。