他力本願の精神について

他力本願の精神はどのように現代社会の課題、例えばコミュニティーの絆やメンタルヘルスの支援に応用できると考えますか?

西永 亜紀子(にしなが あきこ)
50代 和歌山県出身
現代を生きる人々にとって仏さまのまなざしに包まれることは、ひとつの安心をもたらすきっかけになり得る

現代社会における課題のひとつとして「自己承認欲求の肥大化」があげられると思います。
特にインターネット、とりわけSNSが発達した事によって、必要以上に自分にとらわれる、すなわち他人の目が気になりすぎて辛くなってしまう方が多く見受けられます。
浄土真宗のみ教え(他力本願)をよくよくお聞きしてみると、自分がいかに様々な事にとらわれ、そのとらわれが自らを苦しめる原因となっているのだという事に気づかされます。
仏さまは、そのようなとらわれの身からどうしても離れられない私たちこそ救いのめあてである、と仰います。
いつでもどこでもそのようなお方が側にいてくださるんだと思うと、少し気持ちがやわらぎませんか?
メンタルヘルスの支援という専門的な領域とは少し違うかもしれませんが、現代を生きる人々にとって仏さまのまなざしに包まれることは、ひとつの安心をもたらすきっかけになり得ると私は感じています。

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