地獄という表現

日々、戦争や大きな自然災害によって多くの人が命を落とされた惨状を報道等で目にする際に、私達はしばしば地獄絵図の様だという表現をします。救いを求めて亡くなって行かれた方々のことを思うと、この地獄という表現は大変失礼で適切ではないのではと思うことがあります。もしそうであれば、どういう言葉が好ましいでしょうか。(60代・男性)

安邉 泰教(あべ たいきょう)
40代 山口県出身
私たちができることは、亡くなった方々を偲び、残された人々に寄り添うことです。

戦争や自然災害による悲劇は、私たちにとって非常に重い現実であり、そのような状況を表現する言葉を選ぶことはとても重要です。
仏教の教えにおいては、苦しみや悲しみを理解し、受け入れることが大切です。地獄という表現は、確かにその状況の悲惨さを強調するものですが、亡くなった方々やその家族に対する敬意を欠くこともあります。代わりに、「未曾有の惨事」「深い悲しみを伴う状況」「痛ましい光景」といった言葉を使うことで、より適切にその状況を表現できるかもしれません。
また私たちができることは、亡くなった方々を偲び、残された人々に寄り添うことです。苦しみを理解し、共感することで、少しでも心の安らぎをもたらすことができるのではないでしょうか。

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